2021年に読んだ本
2021年は比較的本を読んだ気がします。
よく考えると、ゲームチェンジが起こったことが影響しているかもしれませんね。
ロマサガRSとニーアをやめて以来、まじで「空き時間は周回」の呪いから解き放たれて「チョット本を読むか」などの気持ちが生まれてきた
— sugamasao (@sugamasao) 2021年4月7日
読み切った本
いかにしてアーサー王は日本で受容されサブカルチャー界に君臨したか
アーサー王とかエクスカリバーとか、小さい頃から慣れ親しんでいたけれど、それが日本でどのように受容されてきたかの話。どのように編纂されてきたかも含めて読み物としてめちゃ面白い。それと、「いかにして〇〇は〇〇したか」構文はアーサー王伝説を編纂した「アーサー王の死」の章タイトルに由来しているということを知れたのは結構なアハ体験。
あと、コラムとして本文の途中に差し込まれている侘助さんという方のコラムが完全にオタク特有の早口文体なんだけど読みやすくて、なんというか筆力を感じてすごい。
#いかアサ ようやく読み始めてるんですがめちゃくちゃ読みやすくて良いし、日本で受容されてきた歴史面白い(夏目漱石が薤露行というアーサー王伝説の創作本を出してたとかぜんぜん知りませんでした) https://t.co/8pKw6SvIbt
— sugamasao (@sugamasao) 2021年1月10日
残念ながらkindle版はないのですが、amazonでも物理本は購入できます。kindle版があればな〜〜と思いつつも、この本は装丁もめちゃくちゃ凝っているので本で購入する方が良い体験を得られると思います。
眼の誕生
進化の過程でどのように生物が眼という器官を発生させたかという話。推理小説のような書きっぷりで、表題に到達するまではそれなりに読み進めなくてはいけないけれど、光と生物の関係についてじっくり説明していくので、それはそれで読み物として面白い。
眼が発生するのは光を検知して外敵を発見するなどする光受容体をより発達させていったものという内容が段階を経て理解できる構成になっていて良かったのと、三葉虫が目を獲得していった話とかは読み応えありました。
これも物理本しかなかった。
ユニコーン企業のひみつ
いわゆるスクラムのような1チームで成果を出す規模を超えてしまったときに、Spotifyはどういうアプローチでスケールさせていったか?ということが書いてある。LeSSのようなスクラムチームをスケールさせる手法をとっている場合、おそらくアプローチは異なるけど目指す方向は似てるはずなので、Spotifyがどういう取り組みをしていたかは解像度を高めるための参考になりそうな気がしています。
詳しくはこっちに書いた。
OKR
OKR、雰囲気でしかわかってなかったので参考になった。とはいえ、エンジニアの評価軸に合わせるの難しいな〜〜とか、今週の目標確認やウィンセッションなどのイベントごともスクラムを取り入れた組織だとコンフリクトしそうだよな〜〜などの感想を得た。杓子定規なOKRとスクラムの併用は難しいだろうなあ(導入するならそれなりに強い意志でアレンジしていかなといけなさそう)というのはググるとチラホラ見かけました。
エラスティックリーダーシップ
以前読んでいたのを再読した。
感想としてはあまり大きく変わらないけれど、当時よりは解像度が高い状態で読めて良かった。
つまみ食いで読んでるシリーズ
手を動かしながら学ぶTypeScript
同僚が執筆したTypeScriptの本。 #手TypeScriptというハッシュタグ流行らせたいんですが、全く流行っていません😭
まだ読み進めている途中ですが、個人的には数年前、当時在籍していた会社でJS -> TSへのコンバートをやったときにこの本があれば……!! という気持ちがあります。
達人プログラマー 第2版
いまさら語ることは無い良本ですが、最近になって読み直したけどやっぱり良いこと書いてありますね。
最初は数々の引っ越しイベントを経て手元に残していた初版を読んでいたのですが、圧があったので2版を買いました(のちに気が付いたんですが、kindle版ではなくどこかのPDF版を購入済みだった)。
なぜ新しいほうを読まないのか
— Kakutani Shintaro (@kakutani) 2021年10月24日
アジャイルな見積もりと計画作り
自社ではスクラムをベースとした開発をしており、「これ、どう考えたら良いんだっけ?」というときに見直しています。
Clean Agile
こっちの本はほぼ読んだと思うけど、アジャイルな見積もりと計画作りと同じく、考え方を参考にしたいときに読み直しています。
エンジニアリング組織論への招待
これはまだ読んでいる途中なのですが、2021年の後半はチーム内のチーフというロールをやることになったので1on1をやる機会もあり、メンタリングについて興味があって読んでいます。 これは1on1をやり始めてすぐ読むべきだったな〜〜〜というくらい良い本でした。まだ読みきれてないけど……。
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス
どういう内容かはそのっつさんの感想を読むとわかりやすいですが、ひとまず自分の目の前にあるチームのマネジメント文脈ほしさで5章まで読んだ。
自社のチーフというロールはプレイングマネージャーなので、参考や目標に。
これはkindle版が無いのが惜しい
おわりに
読んだマンガとかも書こうと思ったけど分量がめちゃ多くなりそうなのでここで終わります。
といいつつ、いま一番良いなと思っているのを書いておくと、ハイパーインフレーションです(最初はイロモノ的なマンガかなと思ったけど、完全にシリアスな笑いを狙ってきていて引き込まれる良さがある)。 shonenjumpplus.com