catcher in the rye
ライ麦畑でつかまえて
読み終わった。
全編口語体なのに慣れるまで、結構苦労したけれど後半はすらすら読めるようになっていた。
- 作者: J.D.サリンジャー,野崎孝
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1984/05
- メディア: 新書
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タイトルからして、てっきりファンシーな少女のお話とか、そんなものだと思っていたのだけど、wikipedia で見てライ麦畑でつかまえて - Wikipedia、思っていた印象と全然違ったので興味を持ったので読んでみた。
以下は wikipedia からの引用
若者の熱狂的な支持と体制側の規制は、アメリカの「暗部」の象徴としての役割を負うことになった。ジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンも、レーガン元大統領を狙撃したジョン・ヒンクリーも愛読していた。現代においても、未だに禁書として扱われるところもある。
アメリカのみならず、全世界の若者に与えた影響ははかりしれず、50年以上経った今でも版を重ねている。累計発行部数は全世界で6000万部、アメリカで1500万部を超え、2003年時点でも全世界で毎年25万部が売れるという。2002年には野崎訳の累計発行部数が250万部を突破した(以上、発行部数は文學界2003 年6月号「サリンジャー再び」による)。単なる、世間知らずの若者が大人への通過儀礼への葛藤を描いた本ではなく、主人公には何気ない様々なものが、「インチキ」(偽物)に見えたり、逆に取り留めのないことが(良い意味で)「まいった」などという主張を独断的に展開していく姿に、現代的な孤高のヒーローを感じる読者が多い。ヒーローといっても、ケンカは弱く、スポーツもさして出来ず、成績不良な落ちこぼれなのだが、ある一貫した主義、思想、哲学のようなものが主人公の中にあるように感じとれる。